牧場のまかないパンは、昭和初期から開拓者により伝えられてきた、鍋と飯盒(はんごう)を使って焼く独特な伝統製法に特徴があり、牛乳をたっぷり使用して作られた、当時の酪農家ならではの「まかない」として、主食・おやつ・夜食として親しまれてきた、酪農家の想いがたっぷり詰まったパンです。
- オーブンを使わず、鍋と飯盒を使って、鍋から伝わる熱だけで1時間以上かけてじっくりと焼き上げます。表面に焼き色が付かず、底面と側面に焼き色が付き、焼き色が付いた部分はカリッと香ばしく、白い部分はふんわりした食感です。
(※飯盒で焼く製法のため、飯盒に少量のサラダ油を塗って焼いております。) - 生地に対し30%もいでぼくジャージー牛乳を使用しているため、牛乳の甘みと風味が感じられ、牛乳の甘みでそのままでも十分おいしくお召し上がりいただけます。
- 飯盒で焼くこと、じっくりと時間をかけて焼く製法だからこそうまれる、しっとり・ふんわり・もっちりとした食感がたまりません!さらに、温め直すと焼きたてのようにふわふわした食感でよりいっそうおいしくお召し上がりいただけます。
昭和初期、開拓者たちが入植した朝霧高原は、気候等の条件から酪農にとっては好条件な場所でありましたが、富士山の裾野に広がる地帯のため、火山の影響などにより地質が悪く、作物をつくることなどに多くの苦難や苦労を強いられましたが、必死な土壌改良のおかげで広大な牧草地が出来上がりました。開拓者の努力により、朝霧高原は全国でも有数な酪農地帯として栄えました。
オーブンなどもちろん無く、食料も普及していなかった当時なので、自給自足で手に入れた小麦や牛乳・たまごといった限られた食材を使って、鍋と飯盒を使って焼く質素なパンですが、開拓時代の人々にとってはまかないとして主食・おやつ・夜食として親しまれてきたものだったのです。
現在、この伝統製法でパンを焼くことができるのは、開拓地の高齢者数名しかおりません。
いでぼくでは、開拓時代から受け継がれる開拓者の想い(酪農家の想い)を継承していきたいという想いから、まかないパンを伝授していただき、今日に至ります。まかないパンを通じて、酪農家の想いを感じていただけたら…と酪農家の想いを伝えるべくして焼いているこの『牧場のまかないパン』をぜひ多くの方にお届けしたい想いで、毎日1斤1斤心を込めて手づくりしております。
さらに、開拓時代から受け継がれる酪農家の想い、SDGsに則った持続可能な循環型農業の推進、自給自足による食料生産を行い、パンとして食すことは食文化の継承にもつながる取り組みにもなるとおもっております。
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